1 研究主題

心豊かに、たくましく生きる力をはぐくむ道徳教育

子どものよさを生かす総合単元的な道徳学習を通して

2 研究の概要
(1)主題設定の理由
@子どもの実態から
本校の子どもたちは明るく素直で、やらなければならないことや与えられた課題に対して真面目に取り組み、最後まで
きちんとやり遂げることができる。けれども、指示待ちの傾向が多く見られ、自分から主体的に関わったり、挑戦したり
する意欲が不足しているということもよく指摘されている。また、直接体験の減少・人間関係の希薄さ・将来の夢の
欠如など、実態から浮き彫りにされてくる課題も少なくない。
A本校の教育目標との関わりから
本校の教育目標
・自ら考え すすんで 学ぶ子ども(知)
・思いやりをもち 助け合う子ども(徳)
・からだを育て きたえる子ども  (体)
・ねばり強く やりぬく子ども    (意)
のめざす子ども像を道徳教育の面から具現化すると、 
・自ら考え行動する意欲的な子ども        (知)
・生命を尊重し、あたたかく豊かな心をもった子ども(徳)
・礼儀正しく、常に明るく行動できる子ども    (体)
・夢を持ち、目標に向かって粘り強くがんばる子ども(意)
であり、知・徳・体・心の調和のとれた豊かな人間性を培うことをねらいとしている。
 このような子どもを育成するためには、教育活動全体を通して体験的な活動を取り入れながら、道徳的実践力をつけ
ていくことが必要であると考えた。
B今日的課題から
 今日の社会は、国際化、情報化、科学技術の発達、高齢化・少子化・環境問題などによって大きく変化している。ま
た、子どもたちは、家庭や地域社会における体験活動の不足によって、勤労奉仕の心や他者理解の精神、モラルやマ
ナー、善悪の判断などが低下している。
学習指導要領では、学校の教育活動全体で行う道徳教育のよりいっそうの充実を図るため、道徳教育の目標を総則に
掲げている。また、子どもたち一人一人の豊かな心を育て、未来に向かって切り拓いていく実践的な力を育成するこ
ととしている。山形県第5次教育振興計画では、「いのち」「まなび」「かかわり」を中核に位置づけている。
以上、3つの観点から、研究主題「心豊かに、たくましく生きる力をはぐくむ道徳教育」、年次テーマ「子どものよ
さを生かす総合単元的な道徳学習を通して」を設定した。
(2)研究の仮説
1 育てたい子どもの力を明確にするとともに、教育活動全般において、子どもの心に響く道徳的環境の整備に努めていけば、
 心豊かに、たくましく生きる力を育むことができるであろう。
2 総合単元的な道徳学習を設定し、各学年・各学期において重点的に各教科・総合的な学習の時間・特別活動との関連
を図ったり、体験活動を適宜取り入れたりしながら道徳教育を進めることで、子どもはより問題意識を持って道徳的価値
について考え、よりよい生き方を考えることができるであろう。
(3)研究の方法
@研究の方針
 一人一人の児童の道徳的心情を豊かにし、道徳的判断力を高め、道徳的態度と実践意欲の向上を図ることによって道徳的
実践力を育成することを基本的なねらいとして、以下のように進める。
ア 道徳科を研究の中心として位置づける。
イ 児童の実態をふまえ、授業を通して研究を進めていく。
ウ 研究の成果は、他教科・他領域にも反映させる。
エ 研究の成果や実践の記録をまとめ、活用を図る。
A研究の重点
・総合単元的な道徳の単元づくりの工夫
・児童の実態把握とめざす子ども像の確立
・豊かな心をはぐくむ環境整備
B各学年部の指導の重点
低学年部:友だちと仲良く生活する中で、社会性の基礎を養う。
中学年部:相手の気持ちを考えて友だちと助け合う態度を養う。
高学年部:自他の立場や役割を理解し向上心を持って取り組む態度を養う。
C研究方法
ア 各部のテーマを設定し、求める子ども像を明らかにする。
イ 研究の重点に対する具体的方策を確立する。
ウ 共通理解を深め、推進するための体制を整える。(理論研究・授業研究等)
エ 研究授業や日々の実践における研究をまとめ、研究紀要を編集する。
D授業研究の進め方
ア 授業で解明する主な課題を明確にする。
イ 指導案の中には研究仮説を踏まえた「授業仮説」ができるだけ見えるようにする。
ウ 事前研…授業者の準備した指導案をもとに、事前授業を行うなどして意見を交換する。
エ 授業研…授業研究の視点を各部毎に作成し、授業分析・評価を効率的に行う。
オ 事後研…どこをどのように改善するか、次の課題設定などを行う。
カ 事前研・事後研だよりを発行し、課題等の共通認識を図る。
キ 理論研究…研究推進委員会および各部会で進め、全体会・研究部だより・部会毎のたより・研究のまとめ等で共
   通理解を図る。